コラム
Facebookに掲載した記事のいくつかを、ここに転載しています。
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1.お客様の笑顔が未来を拓く:荻観光わらび園の挑戦と感謝の物語(令和7年7月11日)
荻観光わらび園を運営する荻生産森林組合は、生産森林組合制度が創設されて約70年が経過する中で、全国の多くの組合と同様に、厳しい経営環境に直面してきました。木材価格の長期低迷に加え、過疎化や高齢化が進行し、組合の経営が困難になることは明らかでし た。また、森林組合法によって法人化されているため、たとえ赤字であっても固定資産税や法人住民税の減免措置はなく、解散へのハードルも非常に高いのが現状です。
このような状況下で、荻生産森林組合は、親の世代に「荻観光わらび園」を開設・運営するという道を選択しました。伝え聞くところによれば、標高720mの山林を組合員が手作業で開墾し、今日の基礎を築いたとのことです。その並々ならぬ努力の結果、わらび園は次第にお客様を増やし、組合の経営を支える重要な柱の一つとなりました。
しかし、お客様の高齢化、原発事故による風評被害、そしてコロナ禍といった逆境を経て、お客様の減少という新たな課題に直面することになります。
そこで、荻観光わらび園の価値をこれまでの「林業・農業」中心から、「観光」と「健康」へと軸足を移すことにしました。
標高720mからの雄大なパノラマビュー、なだらかな地形と整備された施設による小さなお子様からご高齢の方まで安心安全のわらび採り、自然の中で体を動かすことによる心身のリフレッシュ効果、そして低糖質・低カロリーで食物繊維が豊富なわらびの健康価値など、新たな魅力を積極的に提案しました。
また、施設の整備や道路の清掃など、お客様が快適に過ごせるよう環境整備にも力を入れました。独自の気温観測や気象データを活用した開園日の決定もその一つです。
これらの取り組みをプレスリリースや Facebook、Instagram、Google 検索、ホームページ、チラシなどを通じて継続的に発信した結果、当園を訪れるお客様が顕著に増加し、特に女性のお客様の増加を実感しています。
お客様から「楽しかった、いい汗かいた、来てよかった、また来ます」といったお言葉をいただいたときやお客様が笑顔で帰路につかれる姿を見るたびに多忙な日々や疲れも忘れてしまいます。
お客様にご満足いただけることが、スタッフにとって何よりも代えがたい報酬です。これからも「継続は力なり」の言葉を胸に、さらなる顧客満足度の向上を目指してまいります。
2.激闘のわらび園草刈り:わらび園で草刈りが重要な理由(令和7年7月9日)
「荻観光わらび園」の今シーズンの営業が6月22日(日)午前で終了しました。営業終了後すぐに、わらび園と管理道路の草刈り作業に取りかかりました。
今回はまさに「激闘」の一言でした。土曜日は10人、日曜日は16人、平日は3~4人の体制で、15日間連続の草刈り作業を敢行。例年以上に気温が高い日が続く中、延べ15ヘクタールもの広大なエリアの草刈りを無事に終えることができました。
今シーズンは、新たにクローラ(キャタピラ)タイプのハンマーナイフモア草刈機を導入したことで、作業効率が大幅にアップ。園内の隅々まで丁寧に草を刈り取ることができました。
【わらび園で草刈りが重要な理由】
わらび園における草刈りは、わらびの健全な生育、安定した収穫、そしてお客様に快適にわらびを採っていただくために、非常に重要な管理作業です。その具体的な理由は以下の通りです。
(1) わらびの生育促進
わらびは日光を好む植物です。周囲の雑草が繁茂すると、わらびに当たる日光が遮られ、光合成が十分に行えなくなってしまいます。草刈りによってわらびが十分な日光を浴びることができ、その生育が促進されます。
(2) 雑草の抑制と除草剤不使用へのこだわり
わらびは非常に成長の早い植物です。雑草よりも早く伸びることで、雑草への日光を遮り、その成長を自然に抑制する効果も期待できます。
「荻観光わらび園」では、お客様に安心してお楽しみいただくため、一切の除草剤を使用せず、この自然の力を活かしながら草刈りを行っています。
(3) 品質向上と来季への準備
雑草が少ない環境では、わらびが必要な養分を十分に吸収できるため、より太く、柔らかい、質の良いわらびが育ちやすくなります。
この夏の暑い時期に草刈りをするのは、わらびの地下茎が夏から秋にかけて成長するためです。地下茎は養分を蓄えながら伸び、その先端に翌春、芽を出す準備をします。この地下茎が健全に育つことで、来春には力強い芽が地上に伸びてくるのです。わらびの地下茎は非常に旺盛な成長力を持っており、年間1m以上伸びることもあります。この地下茎が縦横無尽に広がることで、わらびは群生し、生育範囲を広げていくことができます。
(4) お客様の収穫しやすさ向上
雑草が多いと、わらびが隠れてしまい、お客様が探しにくくなります。雑草を抑制することで、わらびが見つけやすくなり、初心者の方でもスムーズに楽しく収穫できるようになります。
来シーズンもお客様に心ゆくまでわらび採りを楽しんでいただけるよう、今夏のわらびの力強い成長に大いに期待しています。
3.アクセス道路:市道黒森山線の維持管理(令和7年6月22日)
当園は、全線舗装されたアクセス道路が強みの一つです。 主要地方道山形南陽線(県道)から当園へと続く道は、元々広域基幹林道として整備されました。現在は市道黒森山線として、南陽市建設課様には3月下旬の除雪、4月の路面舗装補修、5月の路肩除草剤散布など、公助として多大なご支援をいただいております。
また、荻観光わらび園のスタッフも、お客様を安全にお迎えできるよう、道路両脇の枝打ち作業や路面清掃、落石除去などを自助として行っております。
この広域基幹林道は、平成7年11月4日の「週刊置賜 」の記事にもある通り、地域住民にとって悲願の開通でした。
現在も林業や地域農業、そして荻観光わらび園にとって重要なアクセス道として、上杉鷹山の「三助」の精神に基づき、大切に管理されております。